iDeCoとは

更新:2026-05-01

掛金が全額所得控除になる私的年金。節税しながら老後資産を積み立てられます。2024年12月に拠出限度額が改定されました。

3つの税制優遇

タイミング優遇内容具体例
積立時掛金が全額所得控除月23,000円×12か月=年27.6万円を所得から控除
運用中運用益が非課税通常20.315%かかる税金がゼロ
受取時退職所得控除 or 公的年金等控除一括受取は退職金扱いで大幅控除

節税効果の計算例

年収500万円の会社員が月2万3,000円(年27万6,000円)を拠出した場合:

  • 所得税率20% + 住民税率10% = 実効税率30%
  • 年間節税額:27.6万円 × 30% = 年間約8.3万円
  • 30年間の累計節税額:約249万円

この節税分を加味すると、実質的な拠出コストは月16,100円程度になります。

拠出限度額(月額・2024年12月改定後)

区分月額上限
会社員(企業年金なし)23,000円
会社員(企業型DCのみ)20,000円(2024年12月〜引上げ)
会社員(確定給付型+DC)12,000円(一部)
公務員20,000円(2024年12月〜引上げ)
自営業者(国民年金のみ)68,000円
専業主婦・夫23,000円

※ 所属する企業の年金制度によって上限が変わります。勤務先に確認するか、iDeCoの運営管理機関に問い合わせてください。

運用商品の選び方

iDeCo口座内では、投資信託・定期預金・保険など複数の商品から選べます。

おすすめの考え方

  • 60歳まで20年以上ある:株式インデックスファンド中心(eMAXIS Slim 全世界株式など)
  • 60歳まで10年未満:株式+債券のバランスファンドで安定性を重視
  • 元本を守りたい:定期預金(節税効果はあるが利回りは低い)

金融機関の選び方

iDeCoは金融機関によって手数料と商品ラインナップが異なります。

確認ポイント目安
口座管理手数料月171円(国民年金基金連合会分)は全機関共通。追加手数料が低い機関を選ぶ
商品ラインナップ信託報酬0.1〜0.2%台のインデックスファンドがあるか
サポート体制初心者はネット証券より銀行・対面証券も検討

SBI証券・楽天証券・松井証券などは手数料が低くラインナップも充実しています。

注意点まとめ

  • 60歳まで引き出し不可(通算加入期間10年未満の場合は65歳まで)
  • 加入可能年齢:20歳〜65歳(2022年5月〜上限引き上げ)
  • 企業型DCに加入している場合、会社の規約確認が必要
  • 転職・退職時は資産移換(ポータビリティ)の手続きが必要

よくある質問

Q. iDeCoとNISA、どちらを優先すべき? A. 節税効果はiDeCoの方が大きいですが、60歳まで引き出せない拘束があります。まず緊急予備費(生活費3〜6か月分)を確保した上で、iDeCoで節税しつつNISAでも並行して積み立てるのが理想です。

Q. 会社員でも自分で加入できる? A. はい。ただし勤め先に「事業主証明書」を発行してもらう必要があります(発行を拒否されることはほぼありません)。

Q. 転職したらどうなる? A. iDeCoの資産はそのまま保持されます。新しい職場の企業年金制度に応じて拠出限度額が変わるので、変更手続きが必要です。

Q. 受取時の税金はどうなる? A. 一括受取は「退職所得」として退職所得控除が適用されます。勤続年数20年以下なら年40万円、20年超なら年70万円の控除があり、税負担を大きく抑えられます。年金形式で受取る場合は「公的年金等控除」が適用されます。

Q. 掛金を途中で変更できる? A. 年1回変更可能です。生活費が増えた時期には減額し、余裕ができたら増額するなど柔軟に対応できます。

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